ハワイ島 女ひとり旅

ハワイ島を女ひとりで旅した記録

4日目 ヒロへ!

この日は、かなりのロングドライブ!

キラウエア火山まで回って、帰りにマウナケアの山の中腹まで登ったので、合計300キロは運転しただろう。

でも結局オタクなんで、これがかなり楽しかったのだなあ。

ビーチに寝そべってるより、ずっといい。

気持ちのいい道を、ひたすら一人で、好きな音楽を聴きながら、歌いながら!

大枚叩いて、車を借りた甲斐はあったかな。

紫のジャカランダの花がきれいだった!

f:id:trip-allalone:20170413171146j:plainJason MrazのYes!がドンピシャリ!

f:id:trip-allalone:20170413171209j:plainマウナケアの麓を通る道が最高の景色だったのだが、高速道路みたいな道路で、120〜140キロほどで飛ばしていたので、写真は撮れなかった。

最高のドライブ!

自分で運転していると、景色をぼんやり眺められないのが短所である。

が、ひとりで歌えるのが長所である。

また泣いてしまった。

だってJasonの歌が、いきなり心に入って来ちゃって・・・。

最高のドライブ!

そして最高の気分でヒロの街に到着。

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f:id:trip-allalone:20170413171321j:plainヒロではインターネットで見たSUISANというマグロ丼の店に行きたかったのだが、カーナビにいくら入力しても出てこない。ネットは使えず地球の歩き方には載っていない。

クッソ〜、ということで、記憶にKen's キッチンという店も、まあ美味しそうだった気がして、これを入力してKen's キッチンへ。

が、やはり違うの!SUISANが食べたいの!

ヒロの街をウロウロしてたら見つかるかなあ、ということで、車を止めてヒロの街をブラブラ。

なんじゃこりゃ〜!ヒロ、すごく好きだぞ〜!

ひなびた街、大好き!

俄然、テンションが高くなる。

ヒロに泊まれば良かったかなあ、なんて・・・。

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すごく素敵なアクセサリーのお店を見つける。

全部かわいい!

今回の旅の思い出の一品は、ここの店のものにしようと決める。

赤いサンゴのと迷ったけれど、結局、木のロングピアスにした。

お店のおばさんの手作りだそうだ。

「どれも全部私の好み!」と伝えると、「私のフェイスブックでニューデザインが見られるわよ」と名刺をくれた。

おすすめのお店だ。

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そんなことで「きゃ!」となっていると、無料の地図のコーナーで地図をふらり。

するとなんと、SUISANが載っているではないか!

やっぱり人間、「きゃ!」となっていなきゃダメなのだ。

場所はさっきのケンのキッチンのすぐ近く。

ファーマーズマーケットもチラ見。

現金がないので、何も買えない。

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ヒロの街はコナよりガソリンが安い。

コナは1ガロン3.25ドルくらいが相場だったが、ヒロは3ドル。f:id:trip-allalone:20170413171500j:plain

SUISANに到着。

ここは、魚の卸の店なんだが、マグロなどの漬け漬け丼丼、ポケボウルというのが売っている。

1チョイスだと11ドル。2チョイスだと13ドル。でっかい弁当セットみたいなのが18ドルだった。家族連れは18ドルのセットを3人くらいで食べてていいな〜。

カップルも2人で1つを食べていたし、そんな量である。

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色々な味のマグロ。あまりにどれも美味しそうで、ひどく迷った。

でも西洋人たちのSpicyの注文率が高いのを見て、これにする。

卸売風の店だったので、まさかキャッシュだけなんて・・・と少し心配になったが、カードも使えた。良かった!

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食べたかったものに、やっとこありつけた喜びはひとしおであった。

それに美味い!

ヒロの街でいよいよ本調子が出て来て、さあ、次はキラウエア火山へ!

3日目 高級リゾートエリアにお邪魔

3日目の午後、何をするか決めていなかったが、ツアーの参加者の方からアイデアを得て、高級リゾートエリアに潜入することにした。

 

車を走らせること30分?もうちょっとか、1時間弱。

ワイコロアリゾートエリアの、マリアットホテルのビーチへ潜入。

ははあ、こっちは本当に整った人工的なリゾートエリアだ。

でもこういうのって、飽きると全然おもしろくないのだ。

飽きるほど行ったわけじゃないけどさ・・・。知らない世界ではありません。

シラ〜とフラ〜と潜入するのはお得意。

ここは、いろいろな植物が植えられているから、それが良かったかも。

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ちゃっかりビーチでくつろぐ。

といっても風が強くて、そんなに長いことはいなかった。

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f:id:trip-allalone:20170413110316j:plainドルフィンツアーの船上で、すっかり足の甲が日焼けしてしまった。

駐車場はMacy'sのへお邪魔。

ここで可愛いワンピースがあったのだが、サイズがなく諦めた。

せっかくなので、もうすこし北上してマウナラニリゾートエリアへ。

ここもかなりフラーっと図々しく潜入・・・。

ここのビーチのチェアは、屋根がついていたので密室状態になり、とてもくつろげた。でもあんまり楽しくないので、もう帰ることに。

何しに来たんじゃ。

そう!そこなんです。今回、私が旅に何を求めているのか、がハッキリしました。

この時は、まだ分かっていなかったのです。

なので、あちこち行ってみるだけ。

 

f:id:trip-allalone:20170413110251j:plain時間は戻るが、ドルフィンスイムの港、ホノコハウ港のレストランのマッシュルームハンバーガー。

おっさんのおすすめであった。これは結構いい。

すごくボリューミーで14ドル程度だったのでお値打ち。

しかも全部食べ切れず半分持ち帰ったので、夕飯にもなった。

さあさ!お家へ!結局お家が一番。

3日目 ドルフィンスイム! 裏

このドルフィンスイムは、日本から予約をして行った。

ドルフィンスイムをしている業者はいくつかあったが、波プロダクション、さんを選んだ。

というのは、ホームページを見て、ここのおじさんがすごく動物と仲が良さそうに思えたので、このおじさんのところだったら、たくさんのイルカちゃんに会えるかなあ!と思ってのことだった。しかし、結論から言って、このおっさんはインチキ博愛者であった。

このドルフィンスイムで私は、イルカちゃんよりも、このおじさんと、同じツアー参加者についての考察をすることの方に忙しくなってしまったような気がする。

これだから私はダメだ。だから私はひとりがいい。

 

説明しよう。

まず、どうやら私はこのツアーで、おっさんにすっかり目をつけられてしまったみたいで。というのは、なるへそ。

どうも私というのは、人々に及ぼす影響力というのが、すごくあるらしい。

私のテンションや思いが、周りの人々に波及してしまう、っていうのかしら。

このおっさんは、さすが長年ツアーをやっているだけあって、それが分かっちゃっていたらしい。

(ちなみに、これらのことは後から色々考え巡らして思い至ったわけで、最初から当初から私が分かっていたわけではない。)

この日は泳げないジジババが参加していて、ジジババのどんよりオーラに私は少しだけゲッとなってしまって、多分そんな思いも波及してしまっていたのかもしれない。

でも出港直後、早速イルカちゃんの姿が見えて、私は「わ!イルカちゃんだ!見て」と、めっちゃワキャワキャして、みんなもワキャワキャしたのに、イルカの側でうるさくしちゃいけないらしく叱られてしまって、テンション下がってしまった。

断っておくが、このおっさん、すごくサービス精神もあるし、みんなを楽しませてくれようとするし、そういう目に見えない力を把握することもできるし、ラブ&ピース的なんだけど、私はどうも違和感を覚えてしまった。

そのサービス精神は、あくまでキャイ〜ンっていうワンちゃんを喜ばせるそれなのだ。

そう!楽しませてあげるよ!服従したら!って感じなのだ。

無論、私はこの時全然気づいていなかった。

基本的にお人好しなので、言うことを聞いていた。

でも後々考えると、とにかく“犬”。客はワンちゃん。

人をうまいこと丸め込むことに慣れすぎてしまっていた。

商売していく上で仕方のないことだとしても、ちょっと垢が付きすぎていた。

 

結局泳げないジジババは、イルカと泳ぐことはできなかった。

泳げないのに参加した方もどうかと思うけど、ホームページに泳げない人でも大丈夫!って書いちゃったのはマズイ。

少人数で6人までって書いてあったのに12人もいたのも、私をゲッとさせた。

満足いくまでイルカと泳げます、というのも、ちょいと違ったような。

 

“まとも”な真人間でいることって難しいな。

たぶん、優しいんだけど、優しくない。

いい人なんだけど、インチキ。

動物ってチョロいな。と思ってしまった。

「動物は全部、純真無垢」みたいな考えも変わった。

むしろ人間と本当に同じ!

動物も個体差で、純真無垢なのもいれば、おバカなキャイ〜ンもいるし、下世話で野蛮なのもいるだろう。

 

 

一緒に参加した人たちは、ジジババ以外、とてもいい人たちだった。

日本人って優しいな。

ジジババも悪い人じゃないんだけど、あまりにも田舎のジジババ根性。

 

ああ・・・そう、それで結論は、私は西欧人と一緒にやるべきだったのだ!

日本人は、意識か無意識か、他人を意識しすぎ。そしてそれを他人にも強要する。でありつつ、よそよそしい。それさえなきゃ、どんなにいい民族かしれない。

そんな民族、他になかなかないぞ。

他の国の人はもっと、他人を特別意識しすぎず、よそよそしくない。

なんでそれができないかね。

 

こんな風に、私は団体といると、人のことが頭を巡ってしまうのだ。

だからひとりがいい。と、なっちゃう。

 

それで今回の教訓。

 

やっぱり現地に行くまで、土地勘とか雰囲気は絶対にわからない。

それに観光地は観光客を楽しませる情報で溢れている。

むしろ現地入りして、現地の観光情報を収集して参加する、というやり方の方が絶対にいい!

あと、インターネット情報の限界も、今回思い知ることとなった。

あまり信じちゃダメだ。

 

ああ、そんなこんなで、とにかくでもこれで、コジレから解放され、やっと次の日から本調子が出ることになる!

3日目 ドルフィンスイム! 表

さあ、一悶着あったものの、この日は楽しみにしていたドルフィンツアーの日!

 

んだがしかし、わ〜〜〜!という楽しさだけで終わらなかったんだな、これが。

やっぱり最初がこじれると最後までこじれるのだ。私はこれを今回よ〜く思い知った。それを一緒に書いちゃうと、せっかくイルカちゃんと泳げたことが台無しになってしまうので、“表”と“裏”に分けて書こうと思う。

 

イルカちゃん!何より印象的だったのは、彼らの声である。

水中にいて、彼らが近くに来ると、超音波の声が聞こえる。

これが何ともかわいくって、うわ!となる。どこどこ?となる。

近くにいる!という感動。

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本当はもっとたくさん来てくれて、あわよくば触れたい!と思っていた私だったので、物足りないといえば、少し物足りなかったような気もしないでもないけど(触るのはそもそも禁止だが、触れるほど近くに行ける、と思っちゃってたのよね)、どうやらハワイ島でイルカと泳ぐことは、9月からできなくなるそうだ。

だから貴重な経験だったといえばそうだ。

贅沢な娘である。

ああ、でもイルカはかわいい。

3度ほど、イルカと泳ぐチャンスがあった。

2度は成功して1度は逃した感じ。

でもこの娘はどこかで不完全燃焼感を残しており、最終日に、とあるトライをすることになるのであった・・・。

2日目 踏んだり蹴ったり カハルウ・ビーチとケアラケクア湾

この日はまだまだダメ。

朝もあまり早く起きられず。

この日の予定というのは、両替と、あわよくばビーチでカメさんと泳ぐことであった。

しかし、これほどまでにガッカリで、心細い観光も珍しい。

結局、今思い出しても、アセアセした記憶しかなく、ああ・・・。

まずはビーチを目指した。

地球の歩き方にて「強力推薦のビーチ」とあった、カハルウ・ビーチパークを目指す。

ちなみに、レンタカーにカーナビをつけると、バカ高くなるので、つけなかった。

地図だけが頼りだ。

そんなこんなで、スムーズに到着できるわけもなく・・・。

まあ、車のならし運転と考えれば、いいわけだが。

道だって、海外だから、いろいろ面白いしさ。は・・・。

しかしそうしてたどり着いたカハルウ・ビーチパーク。

せっま〜い!

ガッカリしすぎて写真もない。

ビーチとも言えないようなビーチに、芋を洗うように、西洋人がプカプカ、ゴロゴロ。日本人や中国人のカップルもいくつかいた。

彼らの表情も特別輝いてはいない。

こういう時、私はひとり旅の良さを思い知る。

誰かと一緒だと、ガッカリしても、あからさまにガッカリできないからだ。

とりあえず楽しい!とまではいかなくても、へえ〜、くらいの反応はしなければならん。

苦労してたどり着いたのなら、なんとなくポチャポチャくらいはしないといけないような感覚になったりする。

でもひとりなら、なんなのよこれ〜、と言って発てる。

そして私は発った。

しかし!鳥に車にフンを落とされた。なんかオレンジ色である。

もう!ツイてない。

 

ここがダメなら、もう少し南下したケアラケクア湾だ!クック船長が不慮の事故を遂げたところだ!

くねくね道である。またちょっと行きすぎちゃったりしてたどり着く。

しかしこれもまた、ガッカリ。ドンヨリ。

なんか、ハワイなんだか日本なんだか分からん。

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しかもこんなとこで泳げないよ!

一応シュノーケルポイントとなっているが、誰もやってない、というのは、誰も泳ぐ気にならないような怖い海。

一応イルカポイントとなっているが、イルカの姿は見えず。

バイクで来てた地元のおっちゃんが、「ここ2〜3日、全然イルカが来ないんだよなあ」と嘆いていた。

期待して来た他の西洋人グループも、ふ〜んって感じで、5分もせずに去る。

私も同じであった。

これ以上、他のスイムポイントへ行く気がなくなってしまって、両替をしに、街にでも行きましょう。ということになる。

 

しかし、ここで朗報が!

なんと、よく見たら車にナビがあるではないか!

試しに目的地を入力してみると、案内が始まるではないか!

ラッキーなんだか、もともと人々からボッタくるつもりなんだか。

とにかく、これで少し救われた。

 

で、近くのショッピングモールへ行く。

銀行があったので、そこで両替しようとする。

しかし・・・

「ここはモールのちっちゃい銀行だからできないの。ごめんなさい。空港に行かなきゃダメよ」と言われる。

「はあ、そうかいな」となる。

コナ空港は家から車で15分なので「じゃ、行くか」となる。

で、コナ空港に行って駐車場に入ろうとしたら、駐車料金がいる。もう〜。30分1ドルである。

で、空港のインフォメーションの日系のお爺さんに、「両替所はどこですか?」と聞く。

「あんた何人?中国?日本?韓国?それが分かんなきゃ、どうしようもないでしょうが」と聞いてくる。

別に何だっていいじゃないか。こちとら英語で聞いてるんだから。

「日本人」と答える。

「あ、はい、そう。で、用件は?」というので、「両替所はどこですか?」と聞く。

すると、「あのね、ここは両替所はないの!」と、日本語でお爺さん。

「え〜〜〜!!!!それじゃ困っちゃう!」と驚くと、

「だからね、両替所はないの!」と怒ってくる。

それじゃ大変だ。駐車場から出られない!

そのことを告げると「カードで大丈夫じゃない?」と言ってくる。

「それならいいけど・・・。ダメだったらどうしよう!」と焦る。

「僕が聞いてあげるよ、もう。ダメなら何とかしてあげる」となって、一緒に来てくれた。

ありがたや。やれやれ。

料金所に近づくと、カード可能のマークが!

「あ!カード使えるみたいです!」と喜ぶ私。

「え?僕が聞いてあげるよ」とお爺さん。のそのそと人を探す。

「カード使えるみたいです!ありがとうございます」と言っているのに、人に聞くと言って譲らない。

ありがたいけれども・・・。まあお爺さんってこうなのよね、と思って大人しくしている。

やっとこさ、駐車場のおじさんを見つけてたずねたら、やはり想定通りの答え。

「使えるよ。ここに書いてあるだろうが」

・・・。

はあ、とにかく助かった。駐車場からは出られる・・・。

いや、助かってない。まだ現金はない。まったくもう、無駄足して1ドル払って、ハラハラして、何しとんのじゃ私は!この貴重な1日を!

いや、そもそも、大したことじゃないのに、私は何でこんなハラハラドキドキしなきゃならんのよ!

 

で、この一連のコジレは、たぶんドルフィンツアーのおっさんが元凶なのだ。

説明しよう。

(最初に断っておくと、私がちゃんと日本の空港で両替しとけば、こんなことにならなかった。それが大元ではある)

私は前の晩に、このおっさんにメールで聞いたのだ。

「どこで両替できるでしょうか?

料金をカードか日本円で払えないでしょうか?」と。

そしたら「電話してくれ」と言う返事が返って来たので、番号に電話したのだが、一向に繋がらない。ちょっとこの辺は、おっさんじゃなくて、天の仕業の感がある。

この日の朝にも電話したが、繋がらなかった(電話に出ない、と言うのではなく、エラーになってしまった)。

 

と、ここでもう一度「ああ!もう!ドルフィンのお金さえカードでよけりゃ!」と、電話してみたら繋がった!

そしたら、何のことはない。カードでいいそうなのだ。

は〜〜〜〜?????

ねえ、それならそれを最初から言ってくれてもいいじゃありませんか。

もう!

車の中で「何なのよ、このクソジジイ〜〜〜!」と叫んで、何か吹っ切れたよう感じがあった。この時やっと、変な焦燥感から解放されてホッとなった。

焦ると本当に何事もうまく回らなくなるなあ。

それでも幾らかの現金は必要だろう、と思い、空港のお爺さんに教えられた銀行に行ったのだった。

しかし何やら手数料が10ドル。

私は30ドルくらいしかいらないと思っていたので、う〜ん・・・。

「ねえ、ところで現金って必要ですかね?この島で」と銀行の人に聞いてみると、「まあ、実はなくても大丈夫」との答え。チップもレシートに書けばいいし、市場とかでちょこちょこしたものを買うの以外は大丈夫、とのこと。

「そうよねえ・・・。使う場所が思いつかないわ、私」と思い、もう現金は諦めた。

結局1週間、キャッシュのドルなしで過ごしてしまった。

こんな時代になったのだなあ。

 

やっと肩の荷が下りたような気になって、銀行の近くのターゲットのスーパーを楽しくウロチョロできるまでになった。

ここまで長かった。くそ。

スーパーでコナコーヒーの豆や、食料を調達し、車へ戻る。

 

車でブツブツとドーナッツを食べながら渋い顔してレシートを見ていると、横から視線を感じる。

振り向くと、隣の車のあんちゃんに見られていた!

もう〜、ひとりごと言ってるの見られた〜!

さて出ますか、と言う段になり横の車を見ると、何やらあんちゃんと友達が、すごい煙を吹かしている。

電子タバコ?ではない。なんか電子タバコの10倍くらいの大きさのものを吹かしていて、車の中が霧で真っ白になっていた。何じゃありゃ!

「もう!何してんのよ〜!」と言いつつ、安楽の家へ・・・。

 

お家が1番。日本でもハワイでも、お家が1番!なのですね、私は。

コッコちゃんの間抜けな鳴き声の中へ。

1日目 ハラハラ

あっれ〜?

コナ国際空港は、ど田舎空港である。何にもない。ちょっと思い違い。

私の存在の場違い感は、他人目にも確かなようで「あなたU.S Passport?こっちよ」と、列の仕分けの人に言われた。

あっら〜?私ってアメリカ国籍に見える?うふふ、な〜んて。得意げになる。

ゲートを出たら、さあ、レンタカーだ!

今回の旅の主目的というかメインテーマは、海外でひとりでビュンビュン運転すること、なのだ。

こうして無事に帰ってきてしまうと、それが一体何なのよ、という感じなのだが、旅立つ前は、それが結構な高飛びに思えたのだ。この時の私かて、そうであった。

周りは西洋人の家族グループ、日本人のグループ、新婚カップルであり、日本人のジジババのグループに「何この小娘」っていう視線で見られたりさ、何だか気づつなかった。日差しも暑いわで、汗が滲んだ。そう!そして、何でいきなり小心になって、汗を滲ませる羽目になったかというと、Alamoレンタカーの詐欺的ふっかけ!

とにかく左ハンドルの日産の車でお宿に出発だ!宿までの道のイメージトレーニングはバッチリだった。最後の小さい曲がり角は分かりづらく、通り過ぎてしまって、グルグルしてしまったが何とかお宿にたどり着く。やれやれ。

「ハッロー」と家主のおばさんが中で待っていた。ホッと一息。

出発前日くらいから、なぜか右膝が痛くて、この頃には左膝も痛くて、もうなんだかズタボロのように思えてしまって、私は一体、大枚叩いて、こんな苦労して、何やってんだろ、と思う。

しかし、ゆっくりしてはいられなかった。

車の中で思い出したのだが、なんと私、両替するの忘れてた!

ドルを持っていない!

両替せにゃ。旅行慣れしすぎた副作用とでもいいましょうか。基本が抜けていた。

カードはあるので、生きるのには困らないが、ドルフィンスイムは現金で払え、と言われていたのだった!それに現金がないってのは心細い。

んもう・・・それで実はこのドルフィンスイム、というかドルフィンスイムツアーのオヤジがちょっと曲者でして、まあこれはまた後で書くことにするが、とにかくこの時点では全貌が分かっていなかったんで、とにかく私は現金を用意することが第一目的みたいになっちゃっていたのでした。お宿でのんびりしてはいられない。とにかく、一番近い街、カイルアコナにGo!

とりあえず、食料も確保せにゃ。

見知らぬ国の、見知らぬ街の1日目は、何とも心細い。

食料確保のためのスーパーの駐車場で転がって音楽を聴いているトラックの運ちゃん。両替所、なし。

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もう今日は両替いいや、ってことになって、食料だけ買って宿に帰る。

すごく効率の悪い時間の使い方。

 

アップルバナナとパパイヤ。青いアップルバナナとやらは、青いものだと思ったが、青いのは、ただ熟れていないというだけだった。アク・・・。ペッペッ!

バナナで腹を満たす目論見が外れてしまった。

しかも、なんか表示されてた金額よりもやたら高い、と思ったら、あれは100Gの値段だったわけか。くそ。一番大きいの選んじゃった。

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お宿のラナイ(バルコニー)からの眺め。このラナイがすごく気持ちよかったのだ。空気が違う。ホッとする風。

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このお宿の夕暮れ時は、凄まじいカエルの鳴き声。大合唱。うるさすぎた。

隣のお家が、やたらノスタルジックな演歌風の音楽をかけて、集落に響かせている。なぜか韓国のバラード王、シン・スンフンの、とりわけ酷く悲しいバラードも響く。

ニワトリもコッコッコうるさい。

Alamoレンタカーの費用的衝撃が心を砕く。

 

この日の夜は、泣いてしまった。

別に旅が辛いわけじゃなくて、まあ、いろいろと、今まで内的世界をがんばりすぎちゃっていたこととか、何でひとりでわざわざこんな苦労を買ってしてんだろう、だとか、若いのに痛む膝が哀れに思えたりだとか、ああ、かわいそう・・・。孤独な私。な〜んて。

とにかく悲しく眠る。

 

ふと目を覚ますと、コケコッコー!コケコッコー!

今度はニワトリの大合唱。

空は薄明るい。

時計を見てみると、夜中の1時。

あっれ〜?

外が明るいのは朝陽ではなく月の光であった。

うわあ!と感動するも、コケコッコがうるさすぎて惨めになる。神経を刺激される。

ああ・・・。

また悲しくなる。悲しく眠る。

いや確か、なかなか眠れなかったのだ。悲しくて。うるさくて。

でも、こんな時間も通り過ぎてしまえば、なんてことないのだ、と知っていた。

今思い返しても、あの悲しみはないわけだから、ま、そういうことです。

泣けるってことは、いいことだ。

悲しいのに自分が悲しいことも分からず、ぎこちない笑いや、無表情を浮かべながら生きる人の、いかに多いことか。

 

しかしニワトリってのは、本当に文字通り、“コケコッコー”と鳴くのであった。

クックドゥードゥルドゥでは決して、ない。

1日目 飛行機

23:55発の飛行機。

夜のご出勤。

私は今、執筆活動に専念し、引きこもりの日々であり、存在自体がかなり場違いな雰囲気を発している。

この日の夜のご出勤は、サラリーのマンやウーマンたちの退勤時間と見事にかぶっており、なんか彼らを久々に見た。

それがすごく・・・不思議な感じで、いや、「なんて楽しそうなんだろう!いいなあ」なんて思いつつ(新入社員の小グループがちらほらいたので)、でも私はもうあの中には決して戻れない人間になってしまったのだという事実がズシッと来つつ。

ゆえに彼らが別の種類の動物のようにも見えて、でも私もほんの1年前まで彼らの一族だったのに、何なんだろう、この別人種感・・・という、感動のようなものを胸に、羽田へ向かう。

「何言っとんじゃ、こいつ」って感じですけど、まあ、私にはそう言う感慨があったのです。良い意味のです。

「お家を出てからお家に帰るまでが遠足ですよ!」なんて、小学生の頃、口を酸っぱくして言われたもんですけど、まさに私の旅っていうのは、その言葉ドンピシャリなのです。

 

そいでもって羽田。

「う〜ん!やっぱり私は海外が好き!外界が好き!」と思う瞬間。

いや、本当にここ1年くらい、ずっと引き籠って内界ばかりを見ていたため、かなり外界が狭まっていたのです。たっのしい〜!やっぱり外界も楽しいなあ!と思ったのでした。

 

そいでもって飛行機。

私はじっと座っていることが何より苦手なんで、なるべく席を後ろの方にとっといて、席が空いてたらこっそり席を移動して1列占領して寝そべることを常に目論んでいるわけですが、今回はちょっと微妙・・・。図々しさが半減してしまっていた。

そんなことで3列くらい空いてたけど、「ま、いっか」なんて思っている間に、取られちゃってた。クッソ〜。

ま、良いわい。映画がすごく充実してる〜!

「モアナと伝説の海」もあるし、「ララランド」もある。ヤッホ〜!

君の名は。」もあって、なんか不思議な感じ。

飛行機で映画を見るのって、映画館で見るのとも、家で見るのとも違って、大好きなのです。

ハワイアン航空のチョイスはなかなかよろしかった。

しかし飯はまずい、というより普通か・・・。

 

モアナのおばあちゃんがとてもいい味を出していて、好きであった。

こういう太っちょの白髪ロングのおババのフラダンサーって、ハワイの名物らしいのだ。今回は見れなかったが。シャーマン的な存在。

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ララランドは、この鶴の舞ポーズが癪に触って、見るつもりはなかったのだが、こんな機会なので見てみた。

すごくいい映画!これは広告屋がマズイ。このポーズばかり、やたら売り込みおって。

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例えばこういうシーンとかの方が好きだけど。

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あとは韓国映画のファミリーフッドっていうのを見ていたら到着してしまった。

さあ、冒険の始まりだ!