6日目 個人でイルカに会ってやる!
この日は早起きした。
なぜ?
実はイルカにもう1度会いたい!
周りにうじゃうじゃ人抜きで!
それで、一人でSUPで大海原に繰り出した。
くそ、カイルアコナの海岸から2時間50ドル。
前日に1日30ドルの店も見つけたが、それは無店舗経営みたいで、どっかからボードを運んできてくれるというシステムみたいで煩わしかったので、もう金に糸目はつけずに便利なのを選ぼうと思ったのだ。
おやま、SUPもできたのですね、あなたは。
そうなのです。
江ノ島で2度ほどやったことがある。
あれがこんなところで役に立つとは!何事もやっておいて見るべきだ。
しかしブランクが2年ほどあった・・・。
ま、大丈夫よ、ってことで、大海原に漕ぎだす。
お店の人は韓国系だと思われ、屈強な肉体をしている感じのいい青年だ。
どうも韓国系とは何か気が合う。
クリスチャンさんから借りたシュノーケルを積んで出発だ。
久々だったが、なかなかうまく漕げる。
マリンスポーツも、やれば楽しい。
やるまでが面倒くさい。
ところでだが、イルカちゃんの姿は見えない。
SUPは、風がなければ、意外に遠くまで行けてしまうので、ちょっと困る。
どこまで遠くに行っていいのやら。
ここでもまた、大海原でAll alone。
岸へ戻れなくなったら、ボード屋のお兄さんが探してくれるかなあ。面倒なことはごめんだ。
周りの人たちの様子を見ながら、できるだけ沖に出る。
イルカちゃんのために歌を歌ってみるが、現れる気配はない。
イルカってのは、どうやらかなり群れたがるタイプなようで、ワイワイが好きなタイプで、どちらかいうとキャピキャピ系なんだな。
イルカは愛の存在です、な〜んてさ、ちょっと言い過ぎだと思うなあ。
あいつら、やっぱり人間に近い。
キャピキャピ系のイルカちゃんは、キャピキャピ系の人間とキャピキャピしに来てくれ、そうでないのは、きっと人間なんかとわざわざ遊びに来ないのかなあ。
あ!しかし前日に岸からクジラは見た!尻尾をバタバタやっていた。
そんなことで、イルカには会えず。
だからここでやっと、おっさんのイルカツアーに参加したことへの正当性が証明され、少し落ち着く。
でもハワイ島でSUPもできて、これはこれで良かった!
だんだん寒くなってきたので、岸へ戻る。
お兄さんに、時間は超過しても構わないよ、と言われていた。
でも寒いからもう帰る・・・。それでも結局40分ほど超過していた。
大海原を漕ぐのはそこまで疲れなかったが、岸からボード屋におよそ15メートルくらい、ボードを運ぶので、体力を大量に奪われてしまった。
さあ、駐車場へ。
車は楽だ。もう着替えが面倒だったので、分厚いバスタオルを座席に敷いて、そのまま家に帰ってお風呂にザブンすることにした。
カイルアコナから家までは車で10分。もう道は分かっていて、朝飯前だ。
やれやれ・・・。
山も生き延び、海も生き延び、道も生き延びた。
午後は何をしようかなあ。