4日目 マウナケア
マウナケアも基本的には、夜に訪れて星を見るのが王道だ。
でも例によって例のごとく、安全第一。夕方に訪れた。
この日、もうかなりのロングドライブである。
でもいいんだなあ。このマウナケアに向かう道が!最高に気持ちいい!
標高の高いところの空気はいい!
太陽が斜めにさす中、上り坂ではまるで太陽に向かって車を走らせているよう!
私は今回の旅で、このマウナケアに行くときに通る、ハワイ島の中央の道のドライブが一番楽しかったかも!
速度140キロは基本であった。
そこは、シーンと静まった空気。
雲海である。雲海と夕陽である。
誰もいない路肩に停めて降り、駆け出して、わあ〜〜〜〜〜〜!!!!と叫んでみるのだ。
はあ、しかし、こんな広大なところではヤマビコもなく、静かな空気に吸収されてしまうのだった。
それでも私はまた涙が出た。
このシーーーーン。そこにたった一人、All alone、と車ちゃん。
しかし車ちゃんに問題が・・・。燃料がかなり少なくなっている。
ヒロで給油をしたつもりだったが、どうやら失敗に終わっていたらしい・・・。
メーターでは別になんとか家までつくマイル分くらいは余裕で残っていたが、Low Fuelの表示は私を不安にさせる。
ちょっと間違って実は足りなくて道で往生してしまったら・・・と思った時の恐怖はなかなかのものだ。
ああ、しかも陽も暮れてきた・・・。
さあ、家路へ!
霧が出てきた。もうだいぶ薄暗くなってきた。
しかしこの人は、それが楽しくって、もっと霧の道走りた〜い!なんて思ってしまった。
霧の夜道を、気づけばやっぱり140キロ出ていた。
でも霧を分け分けしながら走るの、なんか爽快だったんだよなあ。
こう聞くと怖いでしょう?
でも実際、そこを運転してしまうと、どうってことないのだ。
ちゃんと道は反射光板みたいなもので、滑走路のように照らされている。
というか自分のヘッドライトで照らし出す。
さながら、スペースマウンテンとでもいいましょうか。
自分が進むそのちょい先の道までだけが照らされる。
霧に隠された神秘的な道を、切り開いて進むのだ!
という感覚とでもいいましょうか。
でも期待に反して、すぐに霧の道は終わってしまった。
でも夜のドライブだ!
な〜んだ、思ったほど怖くないじゃん。
怖いのは燃料の方。
小1時間のドライブで家になんとか到着。
ほ・・・冒険もやってのけてしまえば、大したことないなあ。
それにしてもホッとするお家。
ゆっくり湯船に浸かって体を温め眠るのだ!
いやはや、この日は充実した1日であった。